ついに私の絵本が発売されました!!
タイトルは「ないたにわとり」
今回は絵も文も私がてがけた初のオリジナル作品です。
悩みつつ、悩みすぎないように(ある意味、開き直りながら)
自分のやりたいことに焦点を絞ってつくりました。
実は、これはボローニャ入選とは全く別の流れの中で
お声がけいただきました。
一昨年、とあるワークショップで制作した自作絵本を
あるコンペに出展したことがきっかけです。
結果的にコンペでは賞はとれなかったのですが、
見てくださった編集者さんの目に留まり、運良くお声がけいただき、
出版される運びになりました。
自主制作で絵本をつくったときは、
「こういう絵本をつくりたい」というイメージのまま
自分がただやりたいように描いていたのですが、
その後、いろいろと絵本のことを勉強していくうちに
「まずい。これをこの世に発表していいのだろうか。
読者ははたしてこれを読みたいのだろうか。」
という葛藤が押し寄せてきました。今でもあります。
自分の未熟さをさらけだすだけなんじゃないかと。
担当編集者さんの意見にも揺さぶられ、迷いながら、
それでもやはり、なるべく最初に描こうと思った時の気持ちを
ぶらさないように描いたつもりです。
言い訳になってますが、あえていうなら、
インディーポップバンドのファーストアルバムのような
「荒削りだけど、瑞々しい感じ」なんて思ってもらえたら。
音は外れているし、リズムは合ってないかもしれません。
でもせっかくこの世に放たれるのですから、
誰かの心に届いたらそんな嬉しいことはありません。
まるで卒業制作の時のような複雑な心境ですが、
こんな機会に恵まれたことに感謝でいっぱいですし、
このヒリヒリする気持ちを忘れずに、
これからも創作の道を歩んでいきたいと思っています。
---
ちなみに、今日シルクスクリーン工房からの帰りに立ち寄った有隣堂で、
私の絵本を発見!
ありがたいことにベストセラーの絵本の横に、
表紙が見えるように置いてありました。感涙………!!